住宅性能

シックハウスを解決する24時間換気システムはどういうもの?

マンションは、戸建住宅より構造体がコンクリートでできていることもあり、気密性能に優れています。

 

どのくらい優れているか、ということになるのですが、「相当隙間面積」という単位があって、住宅の隙間を直接計ることはできないので、気密測定を行って、床壁天井の面積で割ったものを目安としています

 

戸建住宅ですと一般的には5~10c㎡/㎡程度で、マンションですと2~5c㎡/㎡程度です。外風圧に影響されますので正確にイコールではありませんが、5c㎡/㎡だと0.5回/h(1時間に部屋の空気が半分入れ替わる)程度とみることができます。

 

元々、接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)がシックハウス症候群を引き起こすと言われ、今では建材に含まれるホルムアルデヒドの量を法令で定めて、濃度がかなり低く抑えられるようになってきました。

 

以前の新築住宅やマンションでは、新築の臭いだ、と思っていたものが、実はホルムアルデヒドの臭いだった、というようなこともありました。今は本当にホルムアルデヒドの臭いは低減されたと思います。

 

ですが、持ち込まれる家具(特に安価なもの)には、VOCが多く含まれているものもありますので、住まい自体が低減されていても、結果的にVOC濃度が高い空間になるという場合も出てきます。

 

 

シックハウス症候群以外にも、換気に関係してくるものがあります。それはダニ、カビです。

住宅の気密性能が向上してくると、室内で発生する水分が逃げ場を失い結露します。それがダニ、カビの温床となってしまうのです。

 

室内で発生する水分とは、ベッドなど就寝時に人体から発生する汗や、開放型ストーブ(灯油ストーブやガスファンヒーターなど、FFタイプは異なります)、調理で発生する水分、室内の洗濯干し、観葉植物、ペットの水槽などから出てきます。

 

きちんと換気されていればいいのですが、換気されていないと温度の低いところを探して結露を引き起こします。室内側ですが、外壁側に面して家具をピッタリ置いたりすると、その部分がカビたりしていませんか?また、押入も襖の隙間から入ったり、寝具に含まれる汗が結露しやすい条件になっています。

 

最近、アレルギーのお子さんが多いと思いますが、そのアレルギーを引き起こすアレルゲンの多くが、このカビの胞子やダニの糞と言われています。

 

建築基準法では平成15年7月1日にシックハウスに係る法令が施行されました。これにより、居室部分は機械換気で0.5回/h分換気されるように設計しなければならなくなりました。

 

換気の方法は数多くあるのですが、住宅全ての話しですからなるべく安価に基準を満たすようにしようと思うのは当然だと思います。そこで、最も普及したのが、元々浴室に付いていることが多かった、換気乾燥暖房機に24時間低風量で換気できるモードを付けたものです。

 

これなら、機器自体はほとんど変らずに、ファンの性能と運転のロジックを変更すれば済みます。そして各居室の適切な位置に給気口を設ければ、浴室に向かって常時空気が動きます。これなら、VOC濃度も湿気も低減できる訳です。

 

最初に申し上げた相当隙間面積に対する自然換気量も、外の風がほとんど無い場合にはずっと少なくなってしまいます。また、住宅が密集している場合にも、同様なことが言えます。ですから、やはり計画換気というのは必要なんでしょうね。

 

マンションには今や当り前に付いている24時間換気対応換気乾燥暖房機も、こんな事をやっていたんです。営業マンに説明も受けず、給気口はいつも締めっぱなしだと、効果は発揮できませんよ。

 

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※上記の内容は、掲載(08/9/27)時の概要を基に作成しております。

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